LISTENING JOURNAL

Philips系ブランドの真空管に見られるエッチングコードについて

· 真空管アンプ/真空管 · audioman

過去のブログから移した記事です。製品・価格・販売状況などの記述は元記事掲載当時のものです。

Philips Miniwatt、Mullard、Amperex、Valvo等のPhilips系真空管製造メーカーの工場で生産された真空管の側面には、一般的に生産工場と製造年の目安を示すエッチングコードが記載されている。

エッチングコードの読み方については以下を参照。

http://www.audiotubes.com/mullcode.htm

エッチングコードから得られる情報の方が、真空管に印刷されているロゴや外箱に記載されている情報よりも信じるに値する。

それらを読み取ると、例えば、Philips オランダ Heerlen工場で製造された真空管が、年代によってある時はMullardのロゴを付けられ、またある時はAmperexになりValvoになるのが解る。

そして、より正確に真空管の出自を知りたければ、ゲッターの構造に目を向けると良い。

以下が参考になる。

http://www.tube-classics.de/TC/Tubes/AudioTubes.htm

手持ちで言うと、⊿(delta)コードの存在が確認できて、かつdimpled disk getter(closed getterと呼ばれることもある。)を持つECC82、ECC83、ECC85等の真空管は、1970年代前半のHeerlen工場生産品に他ならないのだけれども、ショップの中には異なる工場名や製造年代を商品説明に記載している所も存在する。

worldwideで名を知られている真空管ショップでも、エッチングコードから情報を拾わずに外箱に記載された情報を元に生産工場や製造年月を掲げていたり、ゲッターの構造からは考えられない製造年を記載したりするので、注意を払う必要がある。

そしてそれが災いして、売り手の説明を鵜呑みにし、購入者が誤った情報をweb上で書き散らしている場合も少なくない。

これでは、人に道を聞かれて、真逆を教える様なものだと思う。

有名なショップですらこの有様であるから、個人売買では言わずもがなである。