LISTENING JOURNAL

SANSUI AU-D907F購入

· アンプ/CDプレーヤー · audioman

過去のブログから移した記事です。製品・価格・販売状況などの記述は元記事掲載当時のものです。

以前自作したAudio Nirvana Super8 Cast Frameを使用したフルレンジスピーカーの吸音材の量を調整したり、内部構造に手を加えたりして、前より少し上手く鳴らせる様になったので、相棒となるアンプを探し始めた。

高能率を活かした音離れの良い軽やかで乾いた音色だけど低域の量感が少なくて、高域が幾分うるさいので、中域の良さを損なわずに欠点を補完するアンプが望ましい。

まず頭に浮かんだのはLUXMAN L-550AX。

FOSTEX Gシリーズのスピーカーとも相性が良くて、メインでFOSTEX G1302を使っている自分には好適なんだけど、自作フルレンジスピーカーには釣り合わない価格が難点。

他に何か良さそうなアンプは無いかと探していたら、たまたまオーバーホール済みSANSUI AU-D907Fを見つけた。

1980年に発売された今は亡き名門サンスイのプリメインアンプである。

全分解、整備、調整品の割りには値段が安かったのは、907シリーズで最も人気が無いSANSUI AU-D907Fだからだろうか。

外観と内部の綺麗さに目を奪われてしまっただけで無く、修理した人が保守部品を沢山持っていて、これまでに数多くのSANSUIのアンプを直してきた手練れの技術者の方だったので、とうとう購入した。

少し前の自分ならば、絶対に買っていないだろう。

メインシステムの音に満足しているので、新たな楽しみを見出したかったのかも知れない。

SANSUI AU-D907Fのレビューは以下のとおり。

※一部代替部品使用の為、完全オリジナルとは異なります。

音素の拡がり、定位の良さ、解像度、高域の伸びは現代の同定価帯のアンプに劣るが、中域がぎっしりでかつ繊細、滑らか、ボーカルが前に出る。

低域はかなり量感があり弾む。

倍音の表現が極めて良い。

温かみがあり濃厚、太めで色香がある。

中域が高域を覆い全体として穏やかな印象だが、低域に躍動感があって、聴いていて楽しい。

ヘッドホン出力も上記の特徴を持ち、音質良好。

サウンドステージの見通しを求めるのでは無く、暖色で人肌の温もりを感じる艶を伴ったボーカルをニアで聴くのに向く。

エレキギター、アナログシンセの音色も気持ちいい。

結果、購入したSANSUI AU-D907FはJAZZ向きのユニットとされるAudio Nirvana Super8 Cast Frameを使用した自作フルレンジスピーカーと抜群に相性が良かった。

古いSANSUIのプリメインアンプが古いJBLのスピーカーと相性が良いと言われるのも頷ける。

特にαシリーズ以前のSANSUIのプリメインアンプとウーファーが重量化する前のJBLの組み合わせが良さそうに見える。

アンプが1発で決まるなんて、いつもアンプで散々悩まされた自分には類稀なことである。

因みにFOSTEX G1302とDENON DVD-3930に繋ぐと下半身デブになって、醜い。

40年近く前の真空管アンプをオーバーホールした物を何台も聴いた事があるけれど、古いトランジスタアンプもしっかり整備されているとなまった古臭い音はしない。

今の時代の音色では無いけれど、今となってはむしろそこに新鮮味が感じられる。

こういう音色が好きな人は今でも沢山いるはずなんだけど、もう新製品が手に入らないのは惜しい。

個人的にはSANSUI AU-D907X(Decadeの前)までの音色が味があって好み。