LISTENING JOURNAL

Mullard ECC85 USED/USSR 6N1P-EV-OC NOS

· 真空管アンプ/真空管 · audioman

過去のブログから移した記事です。製品・価格・販売状況などの記述は元記事掲載当時のものです。

イギリスのコレクターからBritish madeとの説明があった状態の良いMullard ECC85を6本購入したら、8本届いた。

事前に「おまけしといたよ!!」って言われておらず、購入した本数以上の真空管が届いた場合は、経験的に何か良くない理由がある場合が多い。

以前のオランダのコレクター然り、ウクライナの業者然り。

調べてみると、8本のうち4本がMullard Blackburn工場製造で、残り4本はPhilips Heerlen製(管壁にFOREIGN MADE、MADE IN HOLLAND、IMPORTのいずれかの記載があり、エッチングコードがBでは無く⊿で始まっている。)であった。

おまけの2本はNOSと云うことだが、構造が揃っていない。

ただし、手持ちの同一構造のECC85と組み合わせて使えば良いだろう。

なお、ムラードに白いラベルと黄色のラベルが存在する理由はよく解らない。

時を同じくして、ロシアから6N1P-EV-OCも届いたので、比較してみる。

箱が汚れている為、1球150円と云うことだったので、思わず購入してしまった球。

因みに6N1P-EV-OCのOCは宇宙開発用途の意味合いである。

6N1P-EVが性能に優れていた為、より優秀な物を選別したのだと思われる。

Mullard ECC85

1963年 Blackburn製造

音色が濃いめで、中域の押し出し感に優れボーカル帯が少しだけ甘い。

低域が力強く幾分太め。

音素は繊細だがややざらつきを感じる。

しかしながら、粒立ちが良く聴いていて心地良い。

また、サウンドステージの前後に深みを感じ、ホログラフィックな傾向を持つ。

高域の抜けや金属的な響き、静寂感は、Philips Heerlen製のdimpled disk getterに分がある様に感じるが、エレキギターやビンテージシンセの音色はMullard Blackburnの方がらしく聴こえる。

USSR 6N1P-EV-OC

1980年 Voskhod製造

構造がUSSR 6N1P-EVと同一で、音質も差異を認められない。

USSR 6N1P-EVのレビューについては、従前に記載したとおり。

6N1P-EVはECC85/6AQ8と微妙に規格が異なる為、音色や音質の違いが解かり易い。

Telefunken、Mullard、Philips、Siemens等のECC85/6AQ8には無い魅力があり、個人的に6N1P-EVは、ロシアの銘球の一つだと思っている。

現在、6N1P-EVは安価で販売されており、購入にも困らないが、やがて枯渇してしまうだろう。

6N1Pでは換えられないものをこの球は持っているから。