LISTENING JOURNAL
ROTEL RC-1070
過去のブログから移した記事です。製品・価格・販売状況などの記述は元記事掲載当時のものです。
以前、試みたプリメインアンプのプリアウトを使用するのではなく、セパレートのプリアンプを使用してYAQINの真空管アンプのボリュームを最大にし、再度ステップアップトランスでの昇圧の効果を検証してみたが、結果変わらず。
使用したプリアンプはROTEL RC-1070(後期モデル)。
ROTELは、B&W傘下の日本のオーディオメーカーだが、その製品の90%以上が欧米で販売されている為、国内で見掛ける事は少なく、むしろ海外での方が評価が高い。
ROTEL RC-1070の音色のレビューは以下のとおり。
地味な音。だけど無機質では無い。
解像度が高くかつ肌理が細かく滑らかで、サウンドステージが広く感じられる。
ボーカルとは少し距離を感じ、やや細身。
音素のエッジは角が幾分取れた感じで、丸みを持つが、芯はしっかりしており、分離に優れる。
ピラミッドバランスで重心がやや低く、落ち着いた音色。
静かで艶が適度にあり、余韻が美しい。
純水の透明感ともクリスタルの透明感とも異なるエーテルの透明感を持つ。
名機の誉れ高いROTEL RC-1090の陰に隠れた残念なプリアンプで、上位のROTEL RC-1090は、さらに高解像で奥行き感が増すらしい。
なお、同社のプリメインアンプはややメリハリ調の音色へと遷移する。
また、MARANTZ SA-15S2のヘッドホン出力とROTEL RC-1070のヘッドホン出力を比較すると、ROTEL RC-1070を通した方が、俄然、音場が広くなり解像度が上がって、聴こえ難かった音が聴こえる様になる。
その上、エッジが丸みを持ち、高域寄りのキン付く音色から穏やかな傾向の音質に変わるので、長時間リスニングに向く。
MARANTZ SA-15S2のヘッドホン出力は、SA-15S2自身のCD再生能力に性能が追い付いていないのが、このプリアンプを使用するとよく解る。
かつて、ヘッドホン出力の音が良いプリアンプとして、Lehmann Black Cube Linear(Clone:Lovely Cube Premium)が有名になったが、リセールバリューが極めて低く、安価に入手可能なROTELが話題に上らないのが不思議である。