LISTENING JOURNAL
ONKYO A-9050、A-5VL、A-7VL、A-9070 比較レビュー
過去のブログから移した記事です。製品・価格・販売状況などの記述は元記事掲載当時のものです。
ONKYO A-9050
ONKYOと言えばデジタルアンプの印象が強いが、こちらは音が細く音素がやや硬いものの若干のウェットさと温もりが感じられるアナログアンプ。
以下の上位機種と比べると音の数が少なく、低域がかなり不明瞭でアンプの制動力に劣る。
筐体は無駄に大きいがシンプルでスタイリッシュなデザインで、外観の印象は良い。
ONKYOがデジタルアンプに注力する前のかつてのONKYOの音色を思い出す。
ONKYO A-5VL
A-9050から切り替えてみると、滲みがちだった低域が締まり、音像の揺らぎが無くなったのが解る。
また、デジタルアンプの一般的な長所であるスピーカーの制動力にも優れており、透明感のある音色と相俟って、空間の見通しが良くなる。
A-9050の暖色系の音色に比べるとやや硬質な音素を生かしたすっきりとした清涼感があり、クールな音色。
音数がぐっと増え、A-9050との価格差以上の性能差を見せ付ける非常にコストパフォーマンスの良いプリメインアンプ。
ONKYO A-7VL
A-5VL以上に解像度に優れ、また音数も増えており、サウンドステージの見通しも良く、A-5VLの清涼感のあるクールさとは異なり、やや分析的な程にキリッとしているドライなクールさがある。
比較試聴した4機種の中で最も低域がキレ、音に厚みとスピード感があるが、音素が硬質で高域が少しギラつく。
アナログアンプの音色が好きな自分には、未だに違和感がある音色だが、同価格帯のアンプと比較しても基本性能は極めて高い。
ONKYO A-9070
A-9050の上位機種だけに同様に音がやや細めで、僅かにウェットでかつ暖かみのある音色を持つアナログアンプ。
A-9070の方が音素が柔らかく、解像度が大幅に上昇し、音数が圧倒的に増えており、より透明感に優れた音色で低域のぼやつきも感じられない。
濃い色付けを感じない透明感のある音色で好印象。
個人的にはデジタルアンプよりアナログアンプの方が好みなので、他社とは異なり新たなる境地の開拓に非常に意欲的なONKYOの姿勢を評価したい。